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薄井憲二 バレエ・コレクション特別展

そごう美術館で開催されている
薄井憲二先生のコレクション展を拝見して来ました。
子供の頃から読み漁ったバレエ関連の書籍に掲載されていた資料の現物を見ることができ
大変貴重な体験でした。

併せて展示されていた品々
@ 鎌倉市所蔵のエリアナ・パブロバの遺品は
 高二の夏休みでしょうか、当時はまだ残っていたパブロバ博物館で見学した品々。
@ 牧阿佐美バレヱ団の衣装展示では
 ディアナとアクティオンで組んでくださった
 保坂アントン慶さんも着用されたと思われるカラボスも!
@ 藤田嗣治の舞台美術資料より「白鳥の湖」 
 復元上演した東京シティバレエ団のプリンシパル
 黄 凱さんには何度も組んでいただいて
 ロットバルトまで踊っていただいた!!
@ 上映されていたアンナ・パブロワの貴重映像
 一部が撮影された、移住先ロンドンのアンナの自宅「きづたの館」
 当スタジオはこの Ivy House に肖って名付けました。
 ロンドンで学んでいる時、散策圏内に住んでいたのに、いつでも…..。と考えているうちに
 訪れることなく帰国してしまった。
 
などなど、大きく心に響く展示ばかりでした。

E.パブロバの鎌倉の自宅も A.パヴロワのロンドンの自宅も
遺品の展示公開をしていましたが、老朽化及び管理困難のため
近年どちらも取り壊されてしまいました。
非常に残念なことです。

本来このお二人、同じ苗字でロシアにはよくある苗字ですが
日本人バレリーナにとって
パブロバといえばエリアナ、パブロワといえばアンナは暗黙の了解です。
エリアナはアンナと同じでは憚られると頑なに パブロバ 表記にこだわったそうです。
ちなみに、オリガサファイヤも本名は Pavlova 姓で
3人の Pavlova といえばこの3人をさしますね。
エリアナとオリガは日本に帰化しています。
霧島エリ子 清水みどり
サファイヤも、アンナと同じでは憚られると夫君の苗字、清水から名付けたそうです。

おそらくこの蘊蓄も、薄井先生からの受け売りではないでしょうか。